回答募集 🛌中高生の約7割が「疲れている」 その正体は“細胞のSOS”?
日本人の疲労について研究している「一般社団法人日本リカバリー協会」が、
2025年3月末~4月上旬に中高生約1,000名を対象に調査を行いました(保護者を通じて実施)。
その結果、約7割の中高生が、日常的に「疲れている」と感じていることがわかりました。
原因のひとつと考えられているのが、睡眠時間の不足です。
平日の睡眠時間を調べたところ、
中学生は「7~8時間」が最多(37.8%)、
高校生は「6~7時間」が最多(36.6%)、
「6時間未満」も13.2%にのぼっています。
疲労研究の第一人者である、東京慈恵会医科大学医学部 疲労医学講座 特任教授・近藤一博さんによれば、
「1日8時間程度の睡眠が必要」であり、今の中高生の多くは睡眠不足になっていると指摘します。
私たちの臓器の細胞は、生命活動に欠かせないたんぱく質を作っていますが、
睡眠を削るとその働きがうまくいかなくなり、疲労が生じるそうです。
この状態が続くと、細胞は死んでしまうため、脳にSOSを送ります。
つまり、「疲れている」と感じるのは、細胞が「死にそう」と知らせている状態なのです。
エナジードリンクを飲んだり、「気合い」で乗り切ろうとする人もいますが、
近藤さんは「脳をだますことはできても、疲労そのものはなくならない」と語ります。
これではSOSを出している細胞は救えません。
必要なのは、まず睡眠。
そのほかにも、運動や栄養で回復を助けることができます。
たとえば、30分程度の散歩や軽いジョギングが効果的で、
栄養面では、ビタミンB1(豚肉、枝豆、納豆、豆腐など)が重要です。
頑張ることも大切ですが、体からのサインに気づき、ケアすることも忘れずに。
参考:朝日中高生新聞 デジタルfor School(2025年7月27日)
一般社団法人日本リカバリー協会HP
📢「へぇ〜」と思ったら「いいね」してね!